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MCT-J ネットワークの石垣会長より開催のご案内【オンラインD-MCTトレーナーWS 8週連続講座】

   「オンラインD-MCTトレーナー・ワークショップ8週連続講座」への参加を ご希望の皆様へ  うつ病のメタ認知トレーニング(D-MCT)の特長の1つは、「モジュール化」されてい ることです。モジュール化とは、一つひとつの内容が完結したまとまりを持ちつつ、相互 に関係している、という意味です。 D-MCTを開発したドイツ・ハンブルク大学のグループは、8つすべてのモジュールを実 施することが望ましいとしていますが、日本の臨床現場ではさまざまな理由からそれがで きないこともあります。 モジュール化されていると、対象となる当事者(あるいは当事者グループ)に適したモ ジュールを、(1)自由に選んで単発で実施する、(2)順番を入れ替えて実施する 、(3)いくつかのモジュールの組み合わせを作って実施する、などの方法も考えること ができます。 こうした自由な使い方をして、はたして効果が出るのか?という点に関してはまだエビ デンスがありません。しかし、「8つのモジュールすべてを実施できないならやらない方 が良い」という白黒思考はよくないのではないでしょうか。うつ病に対する効果はまだ明 らかでなくても、D-MCTの「さわり」やエッセンスを伝えるだけでも、当事者には大きな 利益になると私は確信しています。 このワークショップでは、8回すべてに参加される人もいらっしゃるでしょうが、ご興 味のある回(モジュール)、あるいはお時間の都合がつく回だけでもぜひ参加していただ きたいと思います。それが可能なのは、やはりモジュール化のおかげであり、当事者同様 トレーナーもその利点を体験されることを期待しております。 2021年3月吉日 MCT-Jネットワーク   会長 石垣琢麿 MCT-J Network Project D-MCT

初心者の方はワークショップでCBTを勉強できます

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Unsplash CBTは以前よりは広まっているようだが、 まだまだ教育システムが整っていないと思われるので、なかなか多くの人が扱えるというわけではないだろう。 私も日本で精神保健に携わって10年ほどになるが、 臨床現場の同僚などが認知行動療法(CBT)を通常ツールとして使用しているのに会ったのは、ほんの少しのケースだけだ。 多くの人は名前は知っている、本は読んでいる、誰かが使用するのを見ていたなどだ。 したがって、D-MCTトレーナー・ワークショップで CBTはどんなものかを学びたいという方は大歓迎 状況・認知・感情と行動のシステムをどのように取り扱い、認知のかたよりはどんなものか、どの方向を目指しているかなど 本で読んだりするよりわかりやすいし、入りやすいと思う。 わからなければ、どんどん講師に聞くこともできる。 誰でも最初はあるもの。あまり気にせず参加してほしい。 熱心に参加している人のPassionは嬉しいものだ。 お待ちしています。 MCT-J Network Project D-MCT  

自尊心と自己効力感の関係

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  Unsplash D-MCTのモジュール4では『自尊心の低下』を取り扱っている。 自尊心とは、自己に対する主観的な価値観のこと。 抑うつ的になると自尊心がかなり下がるので、 その対応策として「良いこと日記」をつけることを勧めている。 それは、日々の些細な幸せを記録して寝る前にひとつひとつ思い出す作業である。 なぜこれが自尊心を上げるための方法として載っているのだろう? 別のモジュールでは「長所日記」を勧めているが、自尊心の回ではない。 最近読んだある論文で、いわゆる不良少年少女たちが彼らのBlackコミュニティの中で彼らの文化に根差すHipHop musicを一緒に作り発表することで、自己効力感が上がる結果が示唆されたとのこと。 とても興味深いのは、自己効力感を得るためのプロセスを 自己肯定感をうまく積み重ねられたことが、自己効力感を上げると考察していること。 自己効力感とは、何かをできる、自分の力で動かすことができるという感覚だ。 成功体験の積み重ねが基になる。 ということは、自己肯定感は成功体験を通じて得られるということだ。 「よい体験をした」という感覚は、成功体験から得られる感覚に似ている。 日常生活の些細な幸せを見つける作業は、実行するハードルが下がるので、抑うつ気分で弱っているときにも実行しやすい。 よい体験をした自分なので自己肯定しやすくなる。その積み重ねが自己効力感につながる。 自己効力感を得ると、自尊心が回復する。 もしかすると、これまでバラバラに言われてきた個々の有名な言葉は、 精神界において1つのシステムなのかもしれない。 <参考文献> Thomas, N. (2020) Community-Based Referential Music Making with Limited-Resource Adolescents: A Pilot Study. Music Therapy Perspectives, 38(2), 112-118. MCT-J Network Project D-MCT

Twitter始めました~@ProjectDMCT

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  うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)のTwitterを始めています。 こちら ちょっとした情報や、日々のささやかな写真なども載せています。 よろしかったらfollowしてみてください。 また、D-MCT関連の方であれば一言お声がけください、followします。 いろいろと『行動実験』している途中 MCT-J Network Project D-MCT

メタ的に自己を見る効用

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Unsplash  うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)をクライエントに実施し始めてから、 ”メタ認知 ” について注意するようになった。 思い出せば、歯列矯正をしていた担当医の歯医者さんが、こんなことを言ったのを思い出す。 「自分をもう一人の自分が斜め上から見ているようにするんだ」 その時は、それがどんな重要なことかわからなかった。が、今ならわかる。 自分の中に埋もれてしまうと、おぼれそうになり、その気持ちの中であがくことになる。だから苦しい。 苦しい自分をマップの中に置いて、それを上から見るようにすると、つらい自分が全体の中の一部として認識され、多少は客観的に状況を見ることができ落ち着くことができる。 これをグループでお互いの意見を聞きながら体験すると、所属感や連帯感が生まれ、新しい捉え方にチャレンジしてみようという気持ちになる。落ち着くからだ。 集団セッションでなく個人セッションでも、このメタ的な見方を提示すると、納得されるクライエントは多い。 メタ認知という言葉自体は新しいものではなく、50年ほど前からあるそうだ。 目に見えないメンタルの世界、うつ病について、スライドでコンパクトにまとめられ、図や絵やゲーム、表などを入れ込んだ、敷居が低く、満足度の高い、心理療法+心理教育プログラム。 このツールを通して、抑うつ気分で困っている人々にメタ的見方を伝え、気持ちを楽にしてもらいたいと、切に願う。 MCT-J Network Project D-MCT

D-MCTトレーナーワークショップはCBTの経験がなくても参加できます

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風に揺れていると、笑っているよう うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)トレーナーワークショップは、 認知行動療法(CBT)のことをよく知らなくても参加可能です。 精神保健福祉関係の専門家が実施しやすい内容となっています。 まずは参加してみて、どのようなプログラムかを概観してください。 1モジュールずつ解説していきます。 思考のかたより部分で、もしわかりにくいことがあれば、どんどんご質問ください。 クライエントに沢山発言、話し合いをしてもらうプログラムですので、 トレーナーの皆さまにもどんどん発言していただきます。 また、発言したくなると思います。 お待ちしています。 MCT-J Network Project D-MCT  

【MCT-J Network後援】オンラインD-MCTトレーナー・ワークショップ8週連続講座の申し込み受付中

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 2021年『うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)』トレーナー・ワークショップ オンライン8週連続講座の申し込みを開始します。 下記をご覧ください。 ******************************************************************************** <オンライン D-MCT(うつ病のためのメタ認知トレーニング)トレーナー・ ワークショップ8週連続講座> 【目的】D- MCTを臨床現場でクライエントに提供する準備をサポートするた め開催しま す。 【日程】 2021年5月1日、8日、15日、22日、 5月29日、6月5日、12日、19日の各土曜日  ※8週連続 【実施時間】9:00~リンクオープン; 9:30~11:00 モジュールの解説(60分)+ディスカッション(30分) 【スケジュール】 5/1(土)   モジュール#1 5/8(土)   モジュール#2 5/15(土) モジュール#3 5/22(土) モジュール#4 5/29(土) モジュール#5 6/5(土)   モジュール#6 6/12(土) モジュール#7 6/19(土) モジュール#8 【場所】オンライン(Google Meet) 【講師】 森重さとり (公認心理師・精神保健福祉士、Beck Institute CBTトレーニング修了者) 【参加資格】精神保健福祉専門家の初心者、 実施経験者で興味のある方 【持物】 ・『うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)解説と実施マニュアル』金子書房     ・ 事前にお送りするPDF資料参 【費用】2,000円/モジュール x 参加回数分   ※参加されるモジュール・日程はご自由にお決めください。 【修了証】全モジュール参加された場合に発行されます。 ※昨年の8週連続講座参加者は、 不参加分のモジュールに参加することで修了証が発行されます。 【申し込み方法】氏名、所属先、資格/職種、電話番号、 メールアドレスを明記し、下記アドレスまでご連絡ください。 【メールアドレス】 d-mct{α} satorimtcbt. page    ※ {α}→@に変えて送信してください。 【申込締切】2021年4月29日(木・祝) 【開催・問い合わせ先...

チームD-MCT

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Unsplash うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)は、研修が1年半ほど前に始まったばかり 沢山のスライドで構成されている各モジュールを解読したり、 時間配分もあいまいなままグループセッションを実施したり、 実施するつもりであるが、どうなるのかよくわからない焦りがあったりなど ちょっとした気がかりから、大きな心配や心ぼそさなどがあると思います。 精神領域は目に見えないことを扱うこともあり、 ひとりだったり、すべてが未経験者だったりするとかなり不安もあると思います。 誰かに、どこかで気持ちを話しておきたい、 そんな全国のトレーナーの皆さまを 勉強会にてサポートして参ります。 誰でも最初はあるもの。 誰でも新しいことを始めるときはどきどきするもの。 どうぞ月一度の勉強会に参加して、 それを共有してください。 チームで話し合い、質疑応答しあい、 それをエネルギーに臨床現場でトライしてみてください。 チームD-MCTが影で応援しています。 本日2回目の勉強会が終了しましたが途中参加も可能ですので、 ご興味のある方は下記までご連絡くだださい。 メールアドレス:d-mct{a}satorimtcbt.page 担当者宛 ※{a}→@に変えて送信してください。 Project D-MCT  

ひとは受けてきた教え方と同じように教えてしまうもの

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Unslpash  頭では、『良い教え方』を見ていてわかっていても、 実際は、自分が教えられた方法で教えてしまうものだ。 一方的に教えられてきたら、自分も一方的に教える。 お互いの意見を交換できる経験をしていれば そんな場を作ることができる。 もし一方的に受けるだけの教育しか受けたことがなければ、 双方向の話し合いのできる教育の場、講習、講義、研修なんでもよいので参加して 新しい学び方を体得するよう気を付けてみよう。 できればたっぷりと浸かってしまおう。 きっと自分の教え方や伝え方に影響があるはずだ。 Project D-MCT

2021年3月20日(土・祝)第2回D-MCT勉強会@オンラインが開催されます

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春が来た~♪ 今週の土曜日、第二回オンラインD-MCT勉強会を開催予定です。 臨床現場でのうまくいったこと、うまくいかなかったこと、 プログラムやクライエントの反応についての反論、 CBTについてなどなど 疑問、質問をどんどんしていただく時間です。 クライエントの皆さまの沢山の発言をお待ちしています。 現場では、クライエントに沢山発言していただきたいので、 まずはトレーナーの皆さまが発言する面白さを経験してほしいと思っております。 尚、途中参加も歓迎ですので、 希望される方は下記までお問合せください。 Project D-MCT: d-mct@satorimtcbt.page 担当者宛 お待ちしています。 MCT-J Network Project D-MCT  

6/5 メタ認知トレーニング(MCT)のワンデーワークショップがハイブリッドで開催されます

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  MCT-J ネットワーク お待たせしました。 MCTのワンデーワークショップが、2021年6月5日(土)13:00~18:00で開催されます。 対面(東京大学駒場)とオンラインのハイブリッド 久しぶりに細野先生が登壇されます。 人数に限りがありますので、希望される方はお早目にお申込みください。 お待ちしています。 MCT-J Network Project D-MCT

ツイート@ロイター『岩手県大槌町にひっそりとたたずむ白い電話ボックス』

岩手県大槌町にひっそりとたたずむ白い電話ボックスがある。この電話ボックスは、電話線とつながれていない。だが、東日本大震災で亡くなった大切な人と話をしに、各地から大勢の遺族らがここを訪れる。   https://twitter.com/ReutersJapan/status/1369958779807174663?s=20

D-MCTトレーナーはCBTを理解していること

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  Unsplash D-MCTは、いろいろな専門職(公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士、看護師、保健師、医師、作業療法士、産業カウンセラー、相談支援員などなど)が比較的手軽に実施できる、集団心理教育+心理療法のツールである。 ただし注意してほしいのは、認知行動療法(CBT)の基本的な内容や効果を知っており、体験している、もしくは体験できる準備ができていることが重要である。 それは、モジュール1、3、5、7に入っている考え方のかたよりをクライエントに提供するとき、わかりやすくするために生活の中の実例やエピソードが沢山入っているため、CBTの原理を知らないと、基本と応用部分の切り分けができず、結局トレーナーのあいまいな理解をそのままクライエントに出してしまうからだ。 D-MCTトレーナーは、是非CBTをしっかり勉強してほしい。できれば自己の問題をCBT的に解決したり、カウンセリングを受けてほしい。そして、捉え方の調整の仕方が、いかに生活に役立つかを実感してほしい。 CBTがいまいちわからないという人は、相談を受け付けているので、気軽にお尋ねください。 MCT-J Network Project D-MCT

『傾聴』について参考になる講演(鴨頭氏:元マクドナルドのトップSV)

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『部下から尊敬される上司が行っている、たった一つの方法』 上司向けのトレーニング内容だが、心理職にも大変参考になる内容である。 産業界にはこのような人々やトレーニング、講演などが沢山あり、参考になる内容も多々ある。心理職は本当に世界が狭いなあと思うことも多々ある。 心理のトレーナー/カウンセラー/セラピストとして、「聴く力、洞察力、承認力」を是非こつこつと磨いていきたい。 MCT-J Network Project D-MCT

講演時の質問「他責的な人がグループにいた場合」@東京大学相談支援研究開発センター

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Unsplash   先月2月13日に東京大が負う相談支援研究センターが主催する研究講演会「うつ病や双極性障害等を予防する支援方法の開発」にて『うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)』を石垣教授とともに紹介した。 最後の質問コーナーで、上記のような質問がチャットで出た。本当に短い一文だったので質問者の意図が把握しきれず、何か困った発言があったのかを直接オーディエンスに尋ねたが返信なく。まあ100人強いたので、言い出すのもためらわれるだろう。 その時は、MCTのセッション時は、トレーナーやプログラムが求めている回答や言葉をどんどん出してほしい、沢山間違ってほしいとこと(製作者が望んでいる)、その範囲内で他責的な人の発言があったとしても受け入れることで問題ないとお話しした。もっとも、トレーナーに陰性転移している場合は別の対応策が必要だが(;^_^A 後から思い出して、言えなかったと思うこともある。健康なレベルだが、元気で他責的な人の参加も過去にあり、自責の念などを取り扱うと「全然こんなことはない」と腑に落ちない様子だった。 ただ、自責、他責というは、結局根本は同じだ。怒りが心の奥底にあり、その怒りが全部自己に向くと自責の念や罪悪感になる。その怒りが全部他者に向くと他責になる。それは、怒りを解消できずにバランスを失い、どこかひとつに傾いてしまうのだ。結局根は同じ。 なので、他責的な人がいくら関係ないよ~と発言しても、そのうち自責の念を強く抱くときは来る可能性が高い。 産業臨床では、他責的な人々に多く出会うような気がする。これは医療とは正反対だ。うつ病になる前は他責的になり、その方法がうまくいかず自責的になるのか、まったく別なのか不明である。 トレーナーとして、いろいろな意見が出されても「お袋」になり全部受け入れて、ただ境界線はしっかりと握って、グループセッションの満足度を上げたいものだ。 MCT-J Network Project D-MCT

【MCT-J Network後援】オンライン・オンサイトにてD-MCT & MCTトレーナー(実施者)養成中

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  MCT-J ネットワーク 公式ウェブサイト MCT-J Network(Mネット)では、MCTトレーナー/実施者、D-MCTトレーナー/実施者の養成を行っています。 MCTは2015年よりトレーナー養成を行っています。 D-MCTは2019年よりトレーナー養成を行っています。 トレーナー養成講座、ワークショップのオンサイト・オンラインに参加される際には、 MCT-J Network(石垣琢麿会長、細野正人事務局長)の承認や後援を得ているかをご確認ください。 承認や後援のないものにつきましては、提供内容の質の担保が保証されません。 ご注意ください。 尚、MCT、D-MCTのワークショップを受講された後、所属先内ほかにてワークショップや研修会を実施する場合は、必ずMCTネットワークまでご連絡ください。 内容の担保されたMCT、D-MCTワークショップの実施や普及のため、ご協力ください。 皆さまの活発な活動報告もお待ちしています。 MCT-J Network - Project D-MCT