投稿

8月, 2021の投稿を表示しています

2021年9月18日(土)開始『うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)実践・準備サポート会』申し込み受付中

イメージ
  Photo by Clay Banks on Unsplash うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)のワークショップを受けて これから現場で実施したい コロナ禍の中、人数制限しながらD-MCTを患者、利用者に提供しているが、 まだ慣れていなくて戸惑うことが多い 何度か実施したが、なかなかスムーズに進んだ手ごたえが少ない 参加者からあまり発言がない D-MCTの研修を受けて実施したり、実施準備をしていたり、 ワークショップはまだ受けていないが実施をしているトレーナーの皆様 D-MCTは参加者の満足度が高いプログラムですが、 膨大なうつ病へのアプローチをコンパクトにまとめていることもあり、 トレーナーの皆様が、スライドと利用者の仲介者として行うことが細かくいろいろあると思います。 ひとりでよくわからない中で続けるよりも、 是非、現場でのお困りごと、発見したこと、また実施報告などを 全国のトレーナーの方々と共有して、バッテリーチャージを一緒に行いませんか。 開催日程は下記になります: ◇開催日程 2021年9月18日(土)10時~11時     10月16日(土)10時~11時     11月20日(土)11:30~12:30  ※オンラインD-MCTトレーナー・ ワークショップ8週連続講座開催のため時間変更あり。     12月18日(土)11:30~12:30   ※オンラインD-MCTトレーナー・ ワークショップ8週連続講座開催のため時間変更あり。 2022年1月15日(土)10時~11時     2月19日(土)10時~11時 ◇タイム・テーブル 1)9:45 リンクオープン 10:00~11:00 サポート会 2)11:15 リンクオープン 11:30~12:30 サポート会 お申込みは、MCT-J ネットワークのHP:  MCT-J ネットワーク または、次のメールアドレスまで:d-mct@satorimtcbt.page   担当者宛 皆様の参加をお待ち申し上げております:) MCT-J Network Project D-MCT

2021年秋の「うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)トレーナーワークショップ」オンライン8週講座が開催されます:)

イメージ
Photo by NASA on Unsplash うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)のトレーナーワークショップは2019年より開催しています。昨年2020年秋より、全8モジュールを1つずつ連続8週間に渡りオンラインでワークショップを提供開始しました。 今回で3回目、再び今秋にオンライン8週連続講座を開催します。是非参加されて、クライエントの満足度の高いプログラムを臨床現場で提供していただければ幸いです。 MCT-J ネットワークのHPでもご確認ください(下記情報の末尾にリンクを貼っています)。 ******************************************************* D-MCT (うつ病のためのメタ認知トレーニング)トレーナー・ワークショップ オンライン 8 週連続講座   【目的】 精神保健の専門家が D-MCT を臨床現場で実施する準備のために開催します。 【日程】 2021 年 10 月 30 日から 2021 年 12 月 18 日の毎週土曜日( 8 週連続)※2回目のみ日曜日開催 【実施時間】 9:00 ~ リンクオープン 9:30 ~ 11:00  モジュールの解説( 60 分)+休憩( 5 分)+ディスカッション( 25 分)  【スケジュール】 10/30 (土)    モジュール#1 11/7   (日)    モジュール#2 ※この回のみ日曜日開催です 11/13 (土)  モジュール#3 11/20 (土)  モジュール#4 11/27 (土)  モジュール#5 12/4   (土)    モジュール#6 12/11 (土)  モジュール#7 12/18 (土)  モジュール#8 【場所】 オンライン( Google Meet ) 【講師】 森重さとり(公認心理師・精神保健福祉士、 Beck Institute CBT トレーニング修了者) 【参加資格】 ・D-MCTの実施経験者、実施予定者、実施に興味のある精神保健の専門家(公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士、看護師、保健師、医師、作業療法士など) ・今春8週連続講座の補講希望者 【持物】 ・『うつ病...

8/15(日) メタ認知トレーニング(MCT)オンライン勉強会が開催されます

イメージ
Photo by Andrew Neel on Unsplash 統合失調症のためのメタ認知トレーニング(MCT)の勉強会は、 今年の3月から毎月一回(日曜日)1時間で開催されてきました。 明日の開催で半年目、一区切りです。 なかなかスライドや資料を見ただけでは実施するのに心もとない、 どのようにスライドを使用すればよいのか迷う、 参加者の反応に対してどう対応すればよいのか困ることがある等々 研修会を受けたことなく実施している精神保健の専門家の方々にも役立ててもらっています。 今後の開催については、MCT-J ネットワークのHPにて告知があると思いますが、 参加を希望される専門家の皆さまは、できるだけ事前に研修会やワークショップに参加をされてから、お申込みされることをお勧めいたします。 コロナ禍が収束した後、また皆で集まって疾病についていろいろな角度から学び、考え、 できる限りクライエントに自己マネジメントの方法を知っていただくよう 準備を進めてゆきましょう。 MCT-J Network Project D-MCT

オンデマンド配信中「強迫症に対するメタ認知トレーニング(myMCT)の理論と実践の紹介」(8月1日開催分)

イメージ
2021年8月1日にオンラインにて表題ワークショップが開催されました。 現在、オンデマンド配信中です。9月6日まで視聴可能です。 CBTベースのプログラムでは、強迫症に対する理解と実践は欠かせないものです。見逃してしまった方は、この機会にご覧ください。 詳細はこちら:MCT-Jネットワーク   【内容】 myMCTは、認知行動論に基づいた自助トレーニングマニュアルです。強迫症を維持・悪化させている思考の歪みを修正し、強迫症を悪化させてしまっている行動をやめて、代わりに別の方略を用いることで強迫症の改善を目指します。myMCTは当事者自身がマニュアルを読み進めていくタイプの自助的なツールですが、治療者と一緒に当マニュアルを読み、ワークの結果を共有することで、より多くの効果が期待できます。myMCTは、強迫症に苦しんている多くの当事者に有益なものだと考えられます。特に強迫行為を伴わない(顕著ではない)、強迫観念が主症状の”純粋強迫観念 (Pure O)” と呼ばれる当事者向けの心理教育やワークが多く掲載されていますので、そういった方にも有効だと思われます。当研修では、myMCTの理論と実践方法についての解説を行います。 【日程】 8月5日〜9月6日まで視聴可能    【場所】 オンデマンド 【参加資格】 臨床・福祉に従事する支援者。従事する可能性のある学生を対象としています。MCT-Jの知識や経験に関する条件はありません。一から学習しますので、事前学習は不要です。 【講師】 石川亮太郎(大正大学) 吉田賀一(兵庫医科大学病院 臨床心理部)    【参加費】 一般:3,000円 【申し込み方法】 受付を開始いたしました。研修会受付フォームより、お申し込みください。研修会にお申し込みいただいた方は、同一のIDとPWで視聴可能です。こちらには申し込みはせず、オンライン受講時のIDとPWでご参加ください。 【注意事項】 お申し込み後、送金方法についてお知らせいたします。 ご送金手続き確認後、特設ページへのアクセスIDとパスワードをメールにて送付いたします。ご送金確認までに少しお時間がかかる場合もございますので、あらかじめご了承ください。 MCT-J Network Project D-MCT

学んだり考えたりするには、まず「安心感」

イメージ
Photo by Ash on Unsplash 「落ち着いていますけど、何か?」 もっと考えたい、もっと学びたいと思っても、 安心感がないと脳機能してくれないものです。 当たり前なのですが、グループ・トレーニング実施するとき トレーナーがグループに集うクライエントの安全を守ることが最優先となります。 物理的安全が整ったら、”安全である感覚”を提供することも重要です。 つまり安心感です。 何かを学ぶ、深く考えるのに、安心できなければとても集中できません。 権威的なグループ・セッション、間違いが許されない雰囲気、不合理な不公平が生じる時間 ではなく トレーナーも同じ間違いをする人間として (これはCBTではとても重要な態度になりますね) ルールに沿っていれば自由に発言できる雰囲気 トレーナーが安定していることで、クライエントが余計な気を遣わなくて済む空間 であるグループ運営を目指しましょう。 トレーナーの自信のなさ、不安感を誤魔化すために クライエントを利用しないようにしましょう。 安心感のあるグループセッションを運営して、 D-MCTプログラムの長所を最大限に生かせるよう 実践を積み重ねてください。 そしてその報告をお待ちしています:) MCT-J Network Project D-MCT  

メンタルヘルスの重要性がより認識される-コロナ禍での孤独やオリンピックのアスリート

イメージ
  Photo by Nick Fewings on Unsplash 2020年のコロナ禍での孤独やストレス、 Tokyo2020オリンピックでのアメリカ新体操のバイル選手のメンタルヘルスを優先するという言葉、 全仏オープンからメンタルヘルスを理由で引いた大坂なおみ選手 その他、幼くして母を亡くした英国のヘンリー王子など メンタルヘルス/精神的健康は、フィジカルヘルス/身体的健康と同じくらい重要なことであることが徐々にコンセンサスを得てきている 米国でセラピーが当たり前の環境で勉強し、帰国してから10年ほど携わっていると カウンセリングは身近にあるもので、ちょっと話しにきたいときに利用するものと思ってしまうのだが、 今だに、まだまだ特別なこと、それも暗い意味で、という言葉を聞くことがまだまだある。 身体が健康で、心も健康で、これで万全の健康だ。 精神保健の専門家として、まだまだ未熟者なので 気を抜かずに、勉強を続けていこうと思う。 MCT-J Network Project D-MCT

「役に立つ考え」を導き出すためのサポートは?

イメージ
3つでひとつ D-MCTの8つのモジュールの半分は「考え方のかたより」を取り扱っている。 考え方のかたよりの分析/アナトミーや説明が終わった後、実際に個々のかたよりの具体例が出てくるのだが、 そのとき一緒に提示されるのが、『役に立つ考え』『ポジティブまたはニュートラルな考え』、つまり代わりの考え方だ。 例えば、結論の飛躍・マインドリーディングで、 状況:部屋に入ったら皆がこちらを見て笑っていた、としよう。 マインドリーディングに影響された考え方のかたよりは、 「皆、私のことをバカにしている・・・」だったとしよう。 その後にすぐ、『役に立つ考え方は?』との質問が入る。 集団療法で心理教育なので、すぐに解決法・対応法が提示されるのだが、 たいていは、すぐに『役に立つ考え方は?』と聞かれても、???と宙をつかむ表情になることが多い。 トレーナーをしていても、(あれ、こんな突然じゃ思い浮かばないよなあ)と思うので、 初めて受けている参加者はもっとそう感じているだろう。 解答は用意されてはいるものの、 やはり参加者自身に考えてもらい辿りついた方が記憶が残るので ここでいろいろな意見を出してもらうことになる。 そんなとき、次の思考チェックの質問(プッチ、2016)を道しるべとして示すと 考える方向が定まり、より適切な考えが出やすくなるので試してみてほしい。 1.私の考えは事実に基づくか。 2.私の考えは目標を達成するために役立つか。 3.私の考えで、感じたい感情が湧いてくるか。 先のマインドリーディングの事例に応用してみると、 「皆、私のことをバカにしている・・・」 →1.これは事実?証拠はある? →2.皆と一緒にミーティングをするのに、こう考えているとすくんで話ができない。 →3.安心した気持ちでいたいのに、こう考えると不安で仕方がない。 では、どう考えるか? →1.事実として私のことをバカにして笑ったのかはわからない。 何か面白い話をしていたのかもしれない。そこに入っていったから、 たまたま皆こちらを見ただけなのかな。 別に笑われることは何もないよなあ。 何か面白いことがあったのかまずは聞いてみよう。 →2.このように考えれば、皆と普通にミーティングができる。 →3.自然な気持ちでミーティングをしたいが、こう考えればできる。 この3つの質問は、いろいろな場面で活用できるので...

セッション中の困難さ:実際的問題と感情的問題

イメージ
もくもくもくもく 集団心理療法も、個人カウンセリングも、慣れないとなかなか緊張するもの。 最初は誰にでもあるので、とにかく経験を積むことが第一 さあ、セッションをしているときに、あるクライエントの発言にうまく返せず それまでの雰囲気が変わってしまった。 クライエントの質問は、きついな、変だなと思っても、 多くの場合は、その時の不具合のポイントをついていたりします。 経験があれば、どう言えばクライエントが納得するのかわかるのですが、 そうでないと、焦ってしまい、適当に答えたり、逃げてしまったり、 しかしクライエントは、本当に聞きたいのはそこではないと食い下がってくる。 どう答えてよいのか、どうまとめてよいのかわらず、もやもやして焦る気分になる… そして、そのまま流したり、強行突破したりして そんなとき思い出してほしいのは、問題の2つの要素です。 問題には、実際的問題と感情的問題が含まれます。 実際的問題とは、事実起こっている不具合(例えば、説明不足や誤解など) 感情的問題とは、実際に起こった問題から生じる動揺から生じる問題です。 トレーナーは、実際的問題は抱えなければなりませんが、 感情的問題も同時に抱えることが多々あり、その度合いは人により違います。 問題を1つ抱えるか、2つ抱えるかは、トレーナーによる選択です。 2つ目が0.5程度であれば、実質1.5の問題になるでしょうし、 2つ目が1.8程度になれば、1つの問題は3程度に膨らむことになります。 事実として起こっているPracticalな問題は減らすことはできないので、 その問題のコアな部分を見極め、なるべく埋めるようにし、 動揺から起こる感情的な問題を最小限に抑えましょう。 どうやって? 事実に基づいて考え、その場の目的を確認し、感じたい感情が持てるように考えるのでした。 練習あるのみです。 <参考文献> プッチ(著)森重・石垣(共訳)(2016)『認知行動療法セルフカウンセリング・ガイド』 MCT-J Network Project D-MCT