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2021年秋春のD-MCTトレーナーワークショップ・オンライン8週連続講座へのご参加ありがとうございました。

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奈良井宿 D-MCTトレーナーの皆さま 今年も残りわずかとなりましたが、年の瀬をどう過ごされているでしょうか。 8週連続、1週間に1モジュールずつオンライン・ワークショップを実施することは 石垣会長のアイディアです。 利点は、各モジュールがコンパクトにまとまっているため、いつでも、どのモジュールでもお受けいただけるというプログラムを活用できること 実際に参加するクライエントの視点を想像しやすくなり工夫ができることでしょう。 そして、このコロナ禍だったからこそオンラインというツールを使用することに 慣れることができたかもしれません。 このプログラムを自信をもってお伝えすることができるのは、 最初翻訳を始めて、なんの先行情報もなく日本語版をクライエントに提供したときに、 本当に反応がよく、出席率が上がる経験を実施する度にしたからです。 限られた回数、豊富な視覚情報、ディスカッションの多用、クイズなどで起こる笑い、 異文化感の漂う不思議な写真や絵 (;^_^A ひとが自然に考え、話し、学ぶという態度を自然につちかってくれるプログラムなのです。 これだけの情報を最低限必要な分だけにまとめるという開発責任者レナ先生のご苦労も しのばれます。 まずは実施してみてください。2,3人からでも構いません。 個人セッションで使用するなら、必要な考え方のかたよりモジュールから 必要なスライドだけ抜き出して使ったり、 ホームワークを使いながらセッションしたりなど工夫ができます。 どのようにも組み合わせが可能です。 クライエンに効果的に伝えられるなら、そのアイディアがよいのです。 うまくいってもいかなくても、実践報告をしてください。 それをトレーナーたちで共有することで、よりよい提供の仕方を編み出していくことができるのです。 今年は、D-MCTにご興味をいただきましてありがとうございました。 来年も8週連続ワークショップを開催しますので、どうぞご参加ください。 またお待ちしております。 Project D-MCT  MCT-J Network Project D-MCT  

D-MCT実践準備サポート会が月に一度開催されています。

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Photo by Marvin Meyer on Unsplash D-MCT実践家の皆さまへ まだまだうつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)が実施されている施設や病院は 少ないと思います。 オンライン8週連続講座を受講し終わって、さて、どうしたものかと迷われることも 多いかもしれません。 そんなトレーナーの皆さま向けに、 月に1度、土曜日の午前中に、実施・準備サポート会を開催しています。 ワークショップを受講された、そしてD-MCTを提供を開始している、実施計画をしているトレーナーの皆さまが集まって、近況報告や疑問、情報などを共有する時間となっています。 何度か参加されて提供状況などを知ることでご自分のアイディアが湧き、 提供を開始する手がかりにしていただければ幸いです。 いつでも入会自由、退会自由 更新は半年に1度ですので、その時に選択していただけます。 詳しくは、MCT-J ネットワークの 研修情報「2021.9月開始」の項目 をチェックしてください。 皆さまのご参加をお待ちしております。 MCT-J Network Project D-MCT  

クライエントの言葉をよりよくキャッチできるようになるために~投影法「SCT」を読む

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一般社団法人日本SCT学会 (Japan Sentence Completion Test Association) D-MCTでは、スライドを見ながらディスカッションをとても大切にします。 参加者/クライエントが考えたことをグループの中で安心して発言していただくよう トレーナーは努力をします。 聴くこと、話すことを中心として進めていくため、 トレーナーはクライエントの言葉を頭の中でより正確に記憶し、 的を外さず、的確に応答していくことが求められます。 クライエントの言うことを的確に応答するためには、 発言の内容とその背景についてできるだけ適切にアセスメントをする必要があります。 それには、SCTを読めるようになるのが役に立つと最近実感するようになりました。 SCT(Sentence Completion Test=文章完成テスト)とは投影法心理テストです。 SCTは、(1)パーソナリティの全体像や個々の諸側面、適性などを把握するための道具として、(2)母集団全体の心理・社会的特徴を測定するための道具として、(3)産業・教育等の領域における教育・訓練プログラムの評価技法として、発展してきた。また、われわれは、(4)テストバッテリーや面接結果、人事データ等の妥当性を検証する道具として、(5)面接の展開を容易ならしめるための道具として、(6)筆跡によるパーソナリティ把握のための道具としても使用している。 方法は: SCTは、「子供の頃、私は」といった文章の比較的短い書き出し(刺激文)を示し、その後に、思いつくことを自由に記述してもらう(反応文) 歴史は: SCTは、1897年、エビングハウス(Ebbinghaus,H) によって知的統合能力を測定する道具として開発されたものと言われている。その後、アメリカで、1920年代よりペイン(Payne,A.F)、テンドラー(Tendler,A.D.)らによって開発が進められた。第二次大戦中からのビージォウ(Bijou,S.W.)、ロッター(Rotter,J.B.)、スタイン(Stein,M.I.)らによるアメリカ戦略事務局関連の業績は顕著で、戦後のサックス(Sacks,J.M.)、フォーラー(Forer,B.R.)らの研究がそれに続いている。 わが国に初めてSCTが紹介されたのは1950年頃のことである。現在、わが国には、われわ...

テクノロジーも最大限利用してオンラインでD-MCTを提供してみたり

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  Photo by Jonas Leupe on Unsplash 現在、D-MCTトレーナーワークショップをオンラインで実施中だが、 ある施設や場所では、このコロナ禍のために、 D-MCTをオンラインと対面のハイブリッドで提供していたりなどがある。 私も以前、一般向けのメンタルヘルス講座でオンラインを利用して、 参加者に月1で提供をしていた。 対面で皆の顔を見ながら実施するのがベストだが、 今回のように、そうなるのを待っていると2年も3年もかかる可能性がある。 もう時流は、オンラインを使用してミーティングなどを行うことが当たり前になった。 医療や福祉領域でも、テクノロジーを最大限に利用しようではないか。 今はほとんどスマホを持っている時代 スマホでD-MCTのスライドを見て、音声で語りけ答えてもらう。 スマホで画面を見たり声や音楽を聴いたりするのは普通なので、 トレーナーが、いかに自然に語り掛けて、声色で参加者の様子がわかるようになるまで 練習して慣れることが重要 対面でなければできない…と言っていると、 ヘルプを求める人を置き去りにしてしまうと思う。 将来、オンライン提供講座、などを考えてもよいかなあ。 Project D-MCT MCT-J Network - D-MCT

MCT-J ネットワークの石垣会長より開催のご案内【オンラインD-MCTトレーナーWS 8週連続講座】

 「オンラインD-MCTトレーナー・ワークショップ8週連続講座」への参加を ご希望の皆様へ  うつ病のメタ認知トレーニング(D-MCT)の特長の1つは、「モジュール化」されてい ることです。モジュール化とは、一つひとつの内容が完結したまとまりを持ちつつ、相互 に関係している、という意味です。 D-MCTを開発したドイツ・ハンブルク大学のグループは、8つすべてのモジュールを実 施することが望ましいとしていますが、日本の臨床現場ではさまざまな理由からそれがで きないこともあります。 モジュール化されていると、対象となる当事者(あるいは当事者グループ)に適したモ ジュールを、(1)自由に選んで単発で実施する、(2)順番を入れ替えて実施する 、(3)いくつかのモジュールの組み合わせを作って実施する、などの方法も考えること ができます。 こうした自由な使い方をして、はたして効果が出るのか?という点に関してはまだエビ デンスがありません。しかし、「8つのモジュールすべてを実施できないならやらない方 が良い」という白黒思考はよくないのではないでしょうか。うつ病に対する効果はまだ明 らかでなくても、D-MCTの「さわり」やエッセンスを伝えるだけでも、当事者には大きな 利益になると私は確信しています。 このワークショップでは、8回すべてに参加される人もいらっしゃるでしょうが、ご興 味のある回(モジュール)、あるいはお時間の都合がつく回だけでもぜひ参加していただ きたいと思います。それが可能なのは、やはりモジュール化のおかげであり、当事者同様 トレーナーもその利点を体験されることを期待しております。 2021年9月吉日 MCT-Jネットワーク   会長 石垣琢麿 MCT-J Network - D-MCT

まずトレーナー自身が、こころのメンテをよく行ってください

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  Photo by Francesco Califano on Unsplash クライエントのさまざまな話や問題を受け止める立場であるので、 自己が不安定だとそれらにうまく対応できず、 自己のメンタルにも影響が及んでしまう場合もあるでしょう。 表面的なところは、気晴らし、気分転換 基本的な部分は問題の整理と対処、自己との境界線の引き方、 カウンタートランスファランス(逆転移)の予防など しっかり自己のこころのメンテを実施してください。 リラクゼーションは五感を使って マインドフルネスで客観性をもち メタ認知で自己の考えをチェック、セルフモニタリング トレーナー/セラピストになり、自己の心のメンテは 認知行動療法がとても役に立っています。 何か問題がある場合は、ご相談ください: d-mct@satorimtcbt.page MCT-J Network Project D-MCT

2021年9月18日(土)開始『うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)実践・準備サポート会』申し込み受付中

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  Photo by Clay Banks on Unsplash うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)のワークショップを受けて これから現場で実施したい コロナ禍の中、人数制限しながらD-MCTを患者、利用者に提供しているが、 まだ慣れていなくて戸惑うことが多い 何度か実施したが、なかなかスムーズに進んだ手ごたえが少ない 参加者からあまり発言がない D-MCTの研修を受けて実施したり、実施準備をしていたり、 ワークショップはまだ受けていないが実施をしているトレーナーの皆様 D-MCTは参加者の満足度が高いプログラムですが、 膨大なうつ病へのアプローチをコンパクトにまとめていることもあり、 トレーナーの皆様が、スライドと利用者の仲介者として行うことが細かくいろいろあると思います。 ひとりでよくわからない中で続けるよりも、 是非、現場でのお困りごと、発見したこと、また実施報告などを 全国のトレーナーの方々と共有して、バッテリーチャージを一緒に行いませんか。 開催日程は下記になります: ◇開催日程 2021年9月18日(土)10時~11時     10月16日(土)10時~11時     11月20日(土)11:30~12:30  ※オンラインD-MCTトレーナー・ ワークショップ8週連続講座開催のため時間変更あり。     12月18日(土)11:30~12:30   ※オンラインD-MCTトレーナー・ ワークショップ8週連続講座開催のため時間変更あり。 2022年1月15日(土)10時~11時     2月19日(土)10時~11時 ◇タイム・テーブル 1)9:45 リンクオープン 10:00~11:00 サポート会 2)11:15 リンクオープン 11:30~12:30 サポート会 お申込みは、MCT-J ネットワークのHP:  MCT-J ネットワーク または、次のメールアドレスまで:d-mct@satorimtcbt.page   担当者宛 皆様の参加をお待ち申し上げております:) MCT-J Network Project D-MCT

2021年秋の「うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)トレーナーワークショップ」オンライン8週講座が開催されます:)

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Photo by NASA on Unsplash うつ病のためのメタ認知トレーニング(D-MCT)のトレーナーワークショップは2019年より開催しています。昨年2020年秋より、全8モジュールを1つずつ連続8週間に渡りオンラインでワークショップを提供開始しました。 今回で3回目、再び今秋にオンライン8週連続講座を開催します。是非参加されて、クライエントの満足度の高いプログラムを臨床現場で提供していただければ幸いです。 MCT-J ネットワークのHPでもご確認ください(下記情報の末尾にリンクを貼っています)。 ******************************************************* D-MCT (うつ病のためのメタ認知トレーニング)トレーナー・ワークショップ オンライン 8 週連続講座   【目的】 精神保健の専門家が D-MCT を臨床現場で実施する準備のために開催します。 【日程】 2021 年 10 月 30 日から 2021 年 12 月 18 日の毎週土曜日( 8 週連続)※2回目のみ日曜日開催 【実施時間】 9:00 ~ リンクオープン 9:30 ~ 11:00  モジュールの解説( 60 分)+休憩( 5 分)+ディスカッション( 25 分)  【スケジュール】 10/30 (土)    モジュール#1 11/7   (日)    モジュール#2 ※この回のみ日曜日開催です 11/13 (土)  モジュール#3 11/20 (土)  モジュール#4 11/27 (土)  モジュール#5 12/4   (土)    モジュール#6 12/11 (土)  モジュール#7 12/18 (土)  モジュール#8 【場所】 オンライン( Google Meet ) 【講師】 森重さとり(公認心理師・精神保健福祉士、 Beck Institute CBT トレーニング修了者) 【参加資格】 ・D-MCTの実施経験者、実施予定者、実施に興味のある精神保健の専門家(公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士、看護師、保健師、医師、作業療法士など) ・今春8週連続講座の補講希望者 【持物】 ・『うつ病...

8/15(日) メタ認知トレーニング(MCT)オンライン勉強会が開催されます

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Photo by Andrew Neel on Unsplash 統合失調症のためのメタ認知トレーニング(MCT)の勉強会は、 今年の3月から毎月一回(日曜日)1時間で開催されてきました。 明日の開催で半年目、一区切りです。 なかなかスライドや資料を見ただけでは実施するのに心もとない、 どのようにスライドを使用すればよいのか迷う、 参加者の反応に対してどう対応すればよいのか困ることがある等々 研修会を受けたことなく実施している精神保健の専門家の方々にも役立ててもらっています。 今後の開催については、MCT-J ネットワークのHPにて告知があると思いますが、 参加を希望される専門家の皆さまは、できるだけ事前に研修会やワークショップに参加をされてから、お申込みされることをお勧めいたします。 コロナ禍が収束した後、また皆で集まって疾病についていろいろな角度から学び、考え、 できる限りクライエントに自己マネジメントの方法を知っていただくよう 準備を進めてゆきましょう。 MCT-J Network Project D-MCT

オンデマンド配信中「強迫症に対するメタ認知トレーニング(myMCT)の理論と実践の紹介」(8月1日開催分)

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2021年8月1日にオンラインにて表題ワークショップが開催されました。 現在、オンデマンド配信中です。9月6日まで視聴可能です。 CBTベースのプログラムでは、強迫症に対する理解と実践は欠かせないものです。見逃してしまった方は、この機会にご覧ください。 詳細はこちら:MCT-Jネットワーク   【内容】 myMCTは、認知行動論に基づいた自助トレーニングマニュアルです。強迫症を維持・悪化させている思考の歪みを修正し、強迫症を悪化させてしまっている行動をやめて、代わりに別の方略を用いることで強迫症の改善を目指します。myMCTは当事者自身がマニュアルを読み進めていくタイプの自助的なツールですが、治療者と一緒に当マニュアルを読み、ワークの結果を共有することで、より多くの効果が期待できます。myMCTは、強迫症に苦しんている多くの当事者に有益なものだと考えられます。特に強迫行為を伴わない(顕著ではない)、強迫観念が主症状の”純粋強迫観念 (Pure O)” と呼ばれる当事者向けの心理教育やワークが多く掲載されていますので、そういった方にも有効だと思われます。当研修では、myMCTの理論と実践方法についての解説を行います。 【日程】 8月5日〜9月6日まで視聴可能    【場所】 オンデマンド 【参加資格】 臨床・福祉に従事する支援者。従事する可能性のある学生を対象としています。MCT-Jの知識や経験に関する条件はありません。一から学習しますので、事前学習は不要です。 【講師】 石川亮太郎(大正大学) 吉田賀一(兵庫医科大学病院 臨床心理部)    【参加費】 一般:3,000円 【申し込み方法】 受付を開始いたしました。研修会受付フォームより、お申し込みください。研修会にお申し込みいただいた方は、同一のIDとPWで視聴可能です。こちらには申し込みはせず、オンライン受講時のIDとPWでご参加ください。 【注意事項】 お申し込み後、送金方法についてお知らせいたします。 ご送金手続き確認後、特設ページへのアクセスIDとパスワードをメールにて送付いたします。ご送金確認までに少しお時間がかかる場合もございますので、あらかじめご了承ください。 MCT-J Network Project D-MCT

学んだり考えたりするには、まず「安心感」

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Photo by Ash on Unsplash 「落ち着いていますけど、何か?」 もっと考えたい、もっと学びたいと思っても、 安心感がないと脳機能してくれないものです。 当たり前なのですが、グループ・トレーニング実施するとき トレーナーがグループに集うクライエントの安全を守ることが最優先となります。 物理的安全が整ったら、”安全である感覚”を提供することも重要です。 つまり安心感です。 何かを学ぶ、深く考えるのに、安心できなければとても集中できません。 権威的なグループ・セッション、間違いが許されない雰囲気、不合理な不公平が生じる時間 ではなく トレーナーも同じ間違いをする人間として (これはCBTではとても重要な態度になりますね) ルールに沿っていれば自由に発言できる雰囲気 トレーナーが安定していることで、クライエントが余計な気を遣わなくて済む空間 であるグループ運営を目指しましょう。 トレーナーの自信のなさ、不安感を誤魔化すために クライエントを利用しないようにしましょう。 安心感のあるグループセッションを運営して、 D-MCTプログラムの長所を最大限に生かせるよう 実践を積み重ねてください。 そしてその報告をお待ちしています:) MCT-J Network Project D-MCT