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5月, 2021の投稿を表示しています

マインドフルネスいろいろ

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  遊佐安一郎・荒井まゆみ訳 星和出版 D-MCTのモジュール6は『反すう』と取り扱っている。 対処法としては、マインドフルネスが簡単に紹介されている。 イメージを使用したもので、DBTのマインドフルネスの方法を用いているようなので、 弁証法的行動療法(DBT)の本を紹介しておきたい。 BPD(Boarderline Personality Disorder)向けなのだが、 イメージを使用することが得意なトレーナーやクライエントには良いと思う。 中に入っているワークの中で、【感情の描写】というものがある。 これは、カウンセリングでも必要なときに用いる。 何が良いかというと、 言葉では表しきれない心の様子が、絵を通して把握しやすいのだ。 クライエントの言葉をセラピストが違うイメージで想像していることにも気づきやすい。 絵で見て、初めてクライエントが何を言いたかったのかがわかるときが多々ある。 お勧めだ。 また、他にもいろいろなマインドフルネスの方法がある。 沢山の種類があるので、トレーナーが使いやすい、馴染むものをいろいろと取り入れてみるのがよいのではないだろうか。 例えば、とても哲学的な要素を含むこの本 スティーブン・マーフィ重松著、坂井淳子訳  脳機能の解説と、リワークなどで簡単に実施できるプラクティス付きの 応用しやすこんな本 久賀谷亮著 Kindle ほかにも探してみてください。 良い本があれば、ご紹介ください。 MCT-J Network Project D-MCT

D-MCT/S(自殺念慮を扱うバージョン)2020年版

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Jelinek, L. et al. (2020). Metacognitive Training for Depression: Feasibility, safety and acceptability of two new treatment modules to reduce suicidality.  Weley, cpp.2529. 本日のD-MCT勉強会にて、自死についての話題がでた。 そこから、希死念慮・自殺念慮についてのディスカッションになり、 D-MCTの自殺念慮をターゲットとしたバーションを紹介 名前は、Metacognitive Training for Depression (Suicidality) : D-MCT/S 2020年の夏のドイツでのPilot Studyの結果が論文化、発表された。 結果は、実現可能性、安全性、受容可能性ともに期待できるとのこと。 48人の入院・企図経験をもつクライエントのうち2名のみdrop out D-MCTのモジュール1とモジュール5を自殺念慮関係に入れ替えた内容で実施した。 モジュール1は、helplessnessとhopelessness:絶望などの思考を モジュール5は、罪悪感を取り扱った。 一般的に自殺念慮を取り扱うセッションへの要望は高いが、 グループ内での悪影響を恐れて、なかなか導入に至らないのはドイツも同じだ。 そこに果敢にも挑戦、効果と可能性を示した。 うつ病になると自殺の危険はつきまとう。 しかし、うつ病・抑うつ状態になった人々が常に自殺念慮→企図をするのかというと違う。 ベックCBTでは、特に”Hopelessness”の思考エラーを持ったときと説明している。 自殺対策の認知療法ーエビデンスと症例に基づく臨床実践 (認知療法シリーズ) Cognitive Therapy for Suicidal Patients -Scientific and Clinical Applications 1st Edition ※Amazon USでKindleで購入すると、2000円くらい安いです;) 私はこの本をBeck Instituteのスーパーバイザーに勧めらて読んだが、とても役に立っている。 お勧めの本だ。 また、クライエントの自殺について、松本俊彦先生の本も大変興味深い。 もし...

オンラインD-MCTトレーナーワークショップ8週連続講座実施中(5/1~6/19)

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湖を見通してみる Project D-MCTです。 2021年も始動開始しています。 8週連続講座、全国から多職種の精神保健福祉の専門家が集まり オンラインで集中した時間を過ごされています。 パワーポイントは、エッセンスがコンパクトにまとまっているので、 それを解きほぐすのに少し時間がかかることもあると思いますが、 ぜひ、この時間を利用して理解し質問し回答を聴いて、 クライエント/患者様にわかりやすいグループセッションを提供できるように 練習してください。 ワークショップの受講後は、フォローアップのために 月一度の勉強会もご参加いただけます。 皆様の熱いご参加もお待ちしています。 MCT-J Network - Project D-MCT Twitter: @ProjectDMCT MCT-J Network(Mネット)